乾癬
乾癬とは?
慢性の炎症性の皮膚の病気です。皮膚の細胞が異常に増殖することで様々な症状がでてきます。現在、日本には約10~20万人の患者さんがいますが、食生活の欧米化などにより、増加傾向にあります。約1:2の割合で男性に多い事、思春期以降または中年発症が多い事が特徴です。
典型的な症状
鱗屑・落屑:
白い細かいかさぶたのような状態を鱗屑といい、それがふけのようにボロボロ剥がれおちると落屑となります。頭皮や生え際の皮疹がよくみられます。肘や膝・おしりなど、物理 的刺激を受けやすい部位で乾癬の皮疹がよくみられます。
紅斑:
まるいやや盛り上がった赤い皮疹を紅斑といい、特徴的です。
爪の変形や混濁:
乾癬患者さんの2割程度に爪の病変がみられ、爪白癬と誤って治療されている場合もあります。爪に病変を認める人は関節症状(腫れ・痛み・変形)も合併する事が多く、注射療法が望ましい場合があります。
原因
残念ながらはっきりとした原因は分かっていません。もともとの体質と外的な要因(ストレス・けが・感染症など)、内的な要因(肥満・糖尿病などのいわゆるメタボ)が影響すると考えられており、メタボの治療をすると乾癬もよくなる方もおられます。
治療方法
外用療法、紫外線療法、内服療法、注射療法があります。注射療法は大学病院などの大きな病院でないとできませんが、その他の治療であればクリニックでも可能です。(当クリニックでは外用療法、内服療法を行っております。)
よくあるQ&A
乾癬はうつりませんか? → 人から人へ感染する事はありません。
乾癬は遺伝しますか? → 乾癬になりやすい体質はあるようです。親が乾癬で、子供が乾癬を発症する割合は、欧米で20~40%、日本では4~5%と言われています。
食べてはいけない食品はありますか? → 厳しい食事制限は不要です。しかし、乾癬はメタボと関連すると言われており、高カロリー食には注意が必要です。肉よりは魚が望ましく、飲酒や熱いもの・辛いものといったかゆみを増す食は避けた方がよいとされています。
もっと詳しく知りたい方は乾癬ネットも参考にしてください。(http://www.kansennet.jp/)
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