虫刺症(虫刺され)
最近、虫刺されで受診される患者様を見かけるようになってきました
暖かい季節になると増えてくる虫刺され。とくに蚊による虫刺されは、夏の風物詩といっても過言ではないほど日常的なものです。そのため「虫刺されなんて、大したことない」と思っている人も多いのではないのでしょうか。掻き壊してしまい感染を起こす前に早めの受診をおススメします。特にお子様は「とびひ」になってしまうこともあります。
虫刺されによるアレルギーには:「即時型反応」すぐに痒い。「遅延型(遅発型)反応」1-2日後から痒い。2つのタイプがあります。
《春~夏に多い虫の種類》
ブヨ
特に春から夏、3月から9月ごろにかけて活発に活動
ブヨの発生時期や活動的になる時間帯は、自然でレジャーを満喫する時期や動きやすい時間帯、気温に注意が必要です。
蚊
春から注意
蚊の活動が活発になるのは、
・アカイエカ 25度
・ヒトスジシマカ 25~30度
・アカイエカ 30度
気温が25度~35度の間は、対策が必要です。地域によりますが3月~10月ころまでは対策した方がよさそうです。
毛虫
毛虫皮膚炎とは、毛虫の毒がある毛やトゲに接触することで引き起こされる皮膚疾患の総称
毛虫は4月頃から発生し始め、大量発生するのが6月~9月といわれています。特に毛虫は湿気を好むため、梅雨の時期によく見かけるようになります。
毛虫の種類によっては年に2回大量発生する場合もあり、8月~9月にも異常発生する傾向があるため、梅雨が明けてからも注意が必要です。
蜂
日本に生息する蜂の種類は、大きく分けて3種類
- ミツバチ
- アシナガバチ
- スズメバチ
ハチに刺された際、初めて刺されたときにハチの成分をアレルギーとして体が感知することで、2回目以降のハチに刺された際にアナフィラキシー症状が出現することがあります。
アナフィラキシー症状の前兆としては皮膚の赤み、腫れ、かゆみ、息苦しさ、頭痛、意識レベルの低下などがあります。アナフィラキシーは非常に注意が必要な状態で、病院の速やかな受診、場所によっては救急車の要請を行う必要があります。
マダニ、ダニ
マダニは公園や山道など草むらの多い場所に生息
家ダニは5月頃から発生し、6~9月が発生の最盛期です。
マダニの問題点は日本紅斑熱やライム病などの感染症や、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という病気を発症することがあり、
無理に引きはがすと口角が体内に残ります。そのため、マダニに刺された際には速やかに皮膚科を受診してください。